2.5 サプリメントの知識

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47.マグネシウム

 体のなかにあるマグネシウムのうち65%は骨と歯に含まれています。カルシウムと同様、血中の濃度不足すると骨からから溶け出すので、マグネシウム不足も骨や歯の大敵です。また、心臓発作を防ぐ作用があり、心臓に原因のある突然死の多くに、マグネシウム不足が関係しているといわれています。抗うつミネラルとも呼ばれ精神の安定に重要なミネラルです。

〔1日の所要量(RDA)〕
成人は、400mg

〔作用〕
 カルシウムやリン、ナトリウム、カリウム、ビタミンCが体に役立つよう働くには、マグネシウムの力が必要です。と、これだけでも、マグネシウムの重要性がおわかりいただけるのではないでしょうか?
 そればかりではありません。糖や脂肪の燃焼に必須で、神経や筋肉が正常に働くためにも不可欠です。動脈硬化を防ぎ、高血圧、不整脈、うつ病、ぜんそく、腎臓結石や胆石、月経前症候群などの症状を和らげ、ストレスを緩和するという、まさに大活躍のミネラルです。
 最近どうも疲れやすい、気分が落ち込む、血圧や体温が低すぎるという人は、マグネシウム不足を疑ってみた方がいいかもしれません。マグネシウムが足りないと骨粗鬆症にもなりやすく、また妊娠中のマグネシウム不足は妊娠中毒症を招きます。

〔危険性〕
 1日400mg程度摂っただけでも下痢を起こすケースがまれにあります。このような場合は、何度かに分けて摂りましょう。

〔豊富に含む食品〕
 玄米、小麦胚芽、乳製品、緑黄色野菜、にんにく、大豆、アボカド、あんず、バナナ、いちじく、アーモンド、ナッツ類。

〔ポイント〕
 カルシウムをサプリメントで摂るときは、マグネシウムも一緒に摂りましょう。キレートされたマグネシウムカルシウムが1対2の割合で含まれているサプリメントは吸収が良く、効率的です。
 ファーストフードやインスタント食品に偏った食生活をしていませんか? このような食生活では、マグネシウムが足りなくなります。また、強いストレスを受けている人やお酒をよく飲む人も、マグネシウムが不足している可能性大です。脂肪やタンパク質の摂りすぎ、マグネシウムとのバランスを考慮しないカルシウムの摂りすぎは、マグネシウムの吸収を悪くします。
 心臓や腎臓に病気のある人がマグネシウムのサプリメントを使うときは、影響を与えるので、あらかじめ医師に相談してください。


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