2.5 サプリメントの知識

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125. 更年期障害・骨粗しょう症

 更年期障害は、閉経のだいぶ前から始まり、生理の乱れなどが起こります。エストロゲンを作る能力が衰えてくるためです。またホルモン濃度が急に上がるホットフラッシュ(ほてり、動悸、発汗などの強い症状)や激しい気分の落ち込みなどの強い症状が出る人が、日本でも増えています。これは食生活が肉・脂肪・糖などにかたより植物性ホルモン(エストロゲン)を含む大豆などを摂る機会が減っているためといわれています。
 多くのサプリメントメーカーが更年期障害用の製品を出していますので、ご自分に合うものを選んでご利用ください。
 更年期障害の中でも、骨粗しょう症がひどくなると深刻です。新たな骨を作る作用を調節するのにエストロゲンが関係していますが更年期に近づくに従い減り、同時に骨も減り始めます。30歳くらいからは減り始めるといわれています。30歳までに十分なカルシウムを摂り運動をして骨密度を上げておくことが骨粗しょう症では重要です。
 高齢になっても下記の骨粗しょう症用の栄養と更年期障害用の栄養を摂ることでひどい状態は回避できるといいます。最も重要なのはカルシウム、マグネシウム、植物性エストロゲンです。
 カルシウムを牛乳で補おうとすることは日本の多くの医師が勧めていると思いますが、やめたほうが良いでしょう。かえって体内のカルシウムを減らす結果になるからです。アレルギーの項で記述していますように日本人の成人で牛乳を消化できる人はほとんどいません。世界的にも消化できる人は20%くらいであるといわれています。また現代食の多くに含まれているリンが豊富でカルシウムを排泄させます。乳牛を短期間で病気なしに成長させるためホルモンや抗生物質をえさに混ぜて与える結果、牛乳にはホルモンや抗生物質(ビタミンKを作る腸内細菌を殺すのでKを欠乏させる)が含まれています。替わりに豆乳(植物性エストロゲン)を飲むことを栄養療法医の多くが勧めています。

・マルチビタミンとキレートされたマルチミネラル  鉄を含まないもの
・ビタミンB群 エストロゲンの調節
・ビタミンB6   エストロゲンの調節
・ビタミンC(タイムリリース錠) ホルモンを作るうえで重要なビタミン
・バイオフラボノイド ビタミンCの効果をあげる
・ビタミンE(ドライフォーム)  血行を良くしビタミンCと協調して働く
・カルシウム(キレート済み) 
・マグネシウム(キレート済み) 
・ハーブのトウキ  女性の朝鮮人参と言われ女性ホルモンのバランスを調節するといわれる。日本では医薬品扱いです。http://www.honkakuya.com/でお探しください。
・レッドクローバーやワイルドヤム(ヤム芋)、大豆イソフラボンなどの植物性女性ホルモン(エストロゲン)
・ブラックコホシュ   アメリカなどでは更年期の女性に大変人気が高いハーブ
 
(以下は骨粗しょう症のみ)
・ビタミンD カルシウムの吸収に必須、日光に当たれば体内で合成できる
・ビタミンK カルシウムを体内にどどめる、抗生剤を良く使う人は、腸内細菌がビタミンKをつくれず不足する
・ホウ素(キレート済み) 
いま骨粗しょう症で一番注目されるミネラル、カルシウムとマグネシウムの排出を抑える。りんごに豊富である。
・マンガン(キレート済み)骨を強くするために必要
・亜鉛(キレート済み)   骨を強くするために必要、銅と拮抗するので銅<を取る必要がある人もいる

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