2.5 サプリメントの知識

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1. 米国の事情と日本の事情−日本人こそサプリメントが必要なのでは?

 アメリカでは、サプリメントが、巨大な産業に成長し、非常に値段が安く、日本に売られていない製品で溢れ、新たな製品が毎年開発されています。これは、単にアメリカ人がサプリメント好きだからと言う訳ではないはずです。そこには「自分の体は自分で守る」という考えが中心にあることは間違いないでしょう。
 また米国は、健康を国家の戦略(国力)として捉えていて、人的な資源の価値をより高めるという考えが、人々の間に定着していることも理由として掲げられます。ですから法律が整備され、その中で自由な製品開発が可能となっています。
 もう一方では、ファーストフードなどによる栄養の偏りによる健康被害が驚くほど大きいことも掲げられます。米国人には人種を問わず病的に太った人が多いことは、米国に行ったことがある方なら誰でも気づきます。この傾向は、食品の産業化が進めば進むほど激しくなり続けています。これを矯正する意味で、食生活の改善やヘルシーな生活以外に、簡単に取れるサプリメントという現代生活にマッチした方法が発展したと思われます。
 そしてこの流れは、良い面も悪い面も世界的な流れになってきています。本来、各地方に合ったものとして時間をかけて作られた伝統的な食事形態(日本であれば和食)が、破壊されて、世界中で同じ動物性の高タンパク・高脂肪食、炭水化物と砂糖に偏った食事やおやつ、塩分濃度の高い食品、野菜の摂取率の低下と言った事態が起こってきました。(これらは、多くが北欧などの極めて気候の厳しい地方の食物で、四季の変化がある温暖な日本の気候にあった食品ではありません)

 日本でも、事情は同じで、最近では不健康な食生活という点では、世界的にみてもトップクラスではないでしょうか?
 米国などでは、このような状態を矯正しようとする動きが広まりました。禁煙を促進しサプリメントの知識と摂取を広め、野菜を豊富に食べる食生活の推進などにより、ガンの発生率などは低下し始めてきています。この傾向はヨーロッパでも同様であるといわれます。
 今や日本の食生活における野菜不足は欧米にもおとるもので、ご飯、魚、野菜、漬物、お味噌汁等を中心とした食事は、遠い昔の話になってしまいました。世界的にみてもサプリメントを本当に必要としているのは日本人ではないでしょうか?


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