2.1電磁リフレクソロジーと磁気治療（エネルギー治療）の知識

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47. 水についての知識と仮説（磁気水）

　以下の作用により磁化処理を施した水（磁気水）の特性が現れると言えます。これらの効果の持続時間は2-3時間と言われますが，他の報告では24時間以上持続したと言う報告もあります。大きな差が出るのは、使用している水に溶けている不純物が異なるためのようです。要するに実験している条件が異なるのですが、一口にまとめて「水」とか「磁気水」と言ってしまうのでさまざまな説が出てきます。良く出てくる説にクラスターモデルがありますが、下記で説明してますように実験的にも確かめられたことはなく、理論的にもごく初期のもので信憑性ははなはだ疑わしいモデルです。一般的に水の効果を説明する際に良く引用されますが、今ではまず支持されることのない説明です。
　また磁気の水に対する影響が最も良く出る条件は、医療用や農業用では磁束密度は30ｍT（ミリテスラ）以下で接触時間を長く取るように設定されます。

　エンジンやボイラーなどで使用される工業用磁気処理装置は、配管内の錆を取ったり詰まりをなくすなどの効果により燃費の上昇やメンテナンスの頻度やコストを下げるという経済的効果を狙って作られます。工業用の場合だと70-200ｍT（ミリテスラ）で流速が0.5-2.5ｍ/秒の配管に設置します。この流速が最適な効果を生み、速すぎても効果が落ちます。流速が遅いと磁力を強めることで補うことができます。
　医療用や農業用では、磁力が強ければ良いと言うものではないので注意を要します。また磁場を発生させる容器が金属だと効果が出難くなります。
　水道管などに固定されている磁化装置にはこの工業用の考えで作られているものが多いようですが、個々の家庭の水道の流速は、通常の水量である8L/分くらいの水量だと0.4ｍ/秒ほどの流速なので最適条件にはならず20L/分くらいまで水量を増やして使う必要があるようです。（但しこれは工業用の考え方ですが）
　また超音波で水を処理すると磁気水に似た効果が得られます。超音波水に磁気をかけると相乗効果がでますが、磁気水に超音波をかけると効果が減るので注意が必要です。

　これらは純粋なH2Oにたいする影響ではなく、イオンや気泡などの不純物を含んだ蒸留水や飲料水に対する磁場の影響です。現実には存在しませんが、不純物を含まない超純水では磁化の影響はほとんど保持されません。（およそ1/1000秒しか持続しないとされています）
　イオン、気泡、固形浮遊物を微量に含む水には、磁力線を通過するときに物理的なローレンツ力が働き、イオン、気泡、固形浮遊物はほとんど全て帯電しているのでこのローレンツ力を受けます。このときN極にはマイナスイオン、S極にはプラスイオンが偏るため電位差ができ弱い電流が発生します。
　強磁性体の粒子が含まれている場合は、グーイ力が働きミクロな乱流（小さな超高圧力の渦（おそらく瞬間的に超高温高圧になる）、キャビテーションとも言う）を生じます。気泡や固形粒子もこのミクロ乱流（小さな高圧力の渦）を生じさせます。これらの作用は、近年研究が進んでいるマイクロバブルやナノバブルといった非常に小さな水中に発生させた気泡が及ぼす性質に似ています。このとき、気泡、粒子、イオンについていた（水和していた）水分子が剥ぎ取られ凝結や凝集が起こり水に溶けていた物質が結晶として沈殿することになります。
　イオンは、水分子と水分子の間の空隙に押し込まれるため骨組みの安定化をもたらし結晶ミクロ相の割合（クラトレートモデル*での規則的配列を持った区間、コンティニアルモデル*よりその比率は10％まで）が通常の水よりも多くなります。この規則的な氷状相がさまざまな薬効をもたらすとされます。
　これは、雪解け水の性質と同じモノだと言われます。この水は、凍った時には全ての分子が規則的な氷状構造であったので、氷状ミクロ相の比率が高くなっている状態の水です。

1）クラトレートモデル---氷上相の空隙の充填を想定。水の単量体分子がエネルギーを与えられると氷状骨組みの空隙を占め骨組みが強固になる。イオンも空隙を満たす。陽イオン（正の水和イオン）は小さく簡単に入りこめるが、陰イオン（負の水和イオン）は十分なエネルギーが与えられたときだけ入りこめる。

2）コンティニュアルモデル--水中での連続水素結合網を想定。固体と相似するが90％までが閉鎖、10％が開放されている。これは実験的に裏付けられる。

3）クラスターモデル---水の磁気処理水の理論としてイメージ的に良く用いられる2重構造仮説であるが、実験的には20Å（オングストローム）の解像度でも検証されたことはない。初期の仮説。ばらばらの非常に小さな氷状相と緻密な非晶質相の2つの相の存在を仮定している。

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